自動車整備士の給与・待遇

自動車整備士の給与・待遇

自動車の点検、修理、メンテナンスなどを行う自動車整備士。
自動車整備士は重大な責任を伴う業種であるため、国家資格が必要です。

ひと昔までは3Kの仕事の1つであると言われていましたが、この数年で給与・待遇は大きく改善されています。

深刻な人手不足後継者不足に悩まされている業種でもありますので、経験、実力、移住地域によっては好待遇が期待できます。

自動車整備士の給与

自動車整備士の給与ですが、いったいどのくらいなのでしょうか?
この項では自動車整備士の給与について詳しくご紹介していきたいと思います。

自動車整備士の平均給与

平成29年(2017年)2月に、厚生労働省が「平成28年賃金構造基本統計調査」で自動車整備士の給与および賞与を発表しています。
それによると、自動車整備士の月給の平均は29万円、年収は418万円とされています。
(平均年齢36.8歳、勤続年数11.8年)

月給29万円、年収418万円という額は額面(総支給額)ですので、手取り額ではありません。

手取り額は額面から社会保険などを引いた金額ですが、だいたい額面の約2割を引いたもの言われています。

各種保険(健康保険、雇用保険など)で引かれと仮定した場合の自動車整備士の給与は、月収23.1万円、年収334万円程度になります。

自動車整備士の給与は年齢で変わる

日本においては給与は年齢が上がるごとに比例して上昇する傾向があります。
これについては、年齢というよりも勤続年数に応じて給与も向上するという方が正確です。

自動車整備士の場合も、一般的には勤続年数が上がればそれに伴い給与額も上がります。
しかし自動車整備士という仕事は、オフィスワークや管理職と異なり、体力を必要とする職種です。

そのため、給与のピークは40代後半でその後はゆるやかに減少していきます。

また、勤務している企業の規模、従業員数などにより給与や待遇は変わってきますが、統計によると年収上昇率は以下の通りです。

年収上昇率

  • 20代前半から20代後半 約26
  • 20代後半から30代前半 約13
  • 30代前代から40代後半 約 7%

このようにして、40代後半で年収のピークを迎えますが、その時の年収平均は499万円になります。

60代になると年収は一気に約330万円まで下がります。

このように自動車整備士の給与は年齢によって大きく変動する業種と言うことができるでしょう。

自動車整備士の給与は改善されてきている

ハードな仕事内容に給与が比例していないと言われる事が多い自動車整備士ですが、この数年で給与面では大きく改善されています。

平成21年(2009年)から平成28年(2016年)のわずか7年の間で自動車整備士の年収は約30万円近く上昇しているのです。

現在、日本では全産業の年収が増加傾向にあります。

しかし、同じ7年間というスパンで見た場合、全産業における給与上昇額は19.4万円に留まっていますので、自動車整備士の給与の改善がどれほど進んでいるかがお分かりになるのではないでしょうか。

自動車整備士の待遇

ここまでは自動車整備士の給与についてお話しさせていただいたわけですが、ここからはその他の待遇面についてご紹介させていただきます。

自動車整備士の労働時間

どの業種においても待遇について考えるとき、まず最初に注目すべき事の1つが「労働時間」です。

自動車整備士の月間労働時間は185~195時間です。

なぜ10時間の幅があるのか疑問に思われた方もいらしゃると思います。

自動車整備士の場合、事業規模によって労働時間の平均が異なってきます。

事業規模(従業員数)毎の労働時間の平均は以下の通りです。

従業員数別1週間の平均労働時間

  • 10~99人  195時間
  • 100~999人 185時間
  • 1000人~  185時間

このように事業規模が小さい企業の方が労働時間は長くなります。

急な依頼に対応する時など、従業員の数が少なければそれだけ1人あたりの労働時間は長くなります。

自動車整備士の勤務形態や就業時間は?

自動車整備士の就業時間や勤務形態は職場の種類によって大きく異なります。

ディーラー事業規模が大きい企業の場合は、シフト制が多く、土・日曜日休みの完全週休二日制が基本である事が多いです。
年間休日も日数105日程度を望むことができます。

一方、整備工場町工場などでは、月6日休みとして、日曜、祝日を休日とする場合が多く年間休日年数は年間90~96日程度と少なくなる傾向があります。

自動車整備士の福利厚生

自動車整備士の気になる福利厚生ですが、今はどのような事業規模であっても最低限の社会保険制度は保証されています。

通勤手当、家族手当、住宅手当、資格手当、役職手当、企業年金制度なども整っています。

また、大手企業では社員旅行、社員持株制度、産休制度、結婚祝い金などを導入しているところも増えてきています。

キツいイメージの自動車整備士ですが、待遇に関しては、他業種に比べて特別就業時間が長かったり社会保障制度が適用されないという事はありません。

最近では人材不足を補うため、好待遇で有資格者を迎え入れる企業や整備工場も増えてきています。

自動車整備士の給与・待遇は今後も改善される?

自動車整備士の給与・待遇についてはだいたいご理解いただけたのではないかと思います。

自動車整備士の給与・待遇の今後

この数年間で給与は10%前後上昇していますし、その他待遇においても差別化を図り、高条件で求人を行う企業も増えてきています。
この背景には深刻な人手不足という問題があり、この問題は年々深刻化しています。

これは簡単に解決できる問題ではありません。

企業や整備工場は、より良い人材の獲得をするため、他企業よりも好条件で求人を行う必要が出てくるため、自動車整備士の給与・待遇は今後も改善されていくと見てよいのではないでしょうか。

より良い給与・待遇を得るには?

自動車整備士がより良い条件で転職するには

  • 上位資格の取得
  • 経験を積み実力をつける

この2つがポイントになるでしょう。

また大企業は整備工場や町工場に比べ、給与を含めた待遇面で優遇される事が多いので、転職の際の参考にしてください。

まとめ

冒頭部分でも触れたように、自動車整備士は人手不足が深刻化している業種の1つです。

自動車整備士の人材不足は、もはや社会問題の1つになっています。

そのため自動車整備士の給与や待遇を見直し改善し、良い人材を獲得しようという動きが活発化しています。

待遇や給与などに不満がある有資格者は、経験や実力次第では、よりよい待遇で迎えられる可能性が高いですし、給与・待遇が不満で離職された有資格者の方にも同じことが言えます。

技術があれば、流動的な労働環境は待遇の向上に繫がることが多いです。

この状況を「チャンス」と捉え、よりよい条件での転職を視野に入れてみてはいかがでしょうか。



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